理事長所信

公益社団法人 鯖江青年会議所
2014 年度
理 事 長 所 信

スローガン
原 点 回 帰
〜新たなる発進〜

はじめに
 
2014 年は、創立 50 周年を迎えた後の最初の年です。これまで支えて下さった皆様への感謝と、これまでの歴史を築いてこられた先輩方への敬意の気持ちは大切にし、守るべきところは守り、変わるべきところは変わらないといけません。大きな節目を無事終えて、新たな気持ちで発進しますが、現在鯖江青年会議所の抱えている問題は無いとは言えません。JC活動の参加意識の低下、会員の減少など次世代の鯖江青年会議所が心配です。なぜ、そうなってしまったのか、理由はいろいろあると思いますが、まずは所属しているメンバー全員が、明るい豊かな社会を築くという根本の意識を共用し、魅力ある楽しい活動をしていく必要があります。私の周辺では、ここ数年、メンバーから以前のほうが人もたくさんいて、「事業をするにしてもやりやすかった、委員会への参加意識が高く、緊張感があった」という声と同時に、総会・理事会・委員会の意味、在り方、 JAYCEE として最低限認識し、守らなければならない事柄が疎かになってはいないか、という声をよく耳にします。また、出欠の連絡の未返信は JAYCEE としてではなく、社会人としてのモラルに反している事だと思います。これらは、今日の我々日本を取り巻く経済状況や、人財の育成、個人負担の増大などが原因に挙げられます。ここで少し昔を振り返り、先人達が築き上げた古き良きJCをもう一度見つめ直し、その中から現状に合った新たな何かを変えることが今年度、私に与えられた使命であると考えます。そして、地域の人達が明るく公共心にあふれるまちになる為に率先して行動するべきです。
  人は、人生において幾度も挫折するものです。しかし、目指すべき目標が明確ならば、必ず乗り越えることができるものです。そして、様々な困難を乗り越えた強靭な精神と情熱をもった人は、自信と誇りに満ちあふれ、周囲を希望の光で照らし出すことができる存在となり、人間的魅力をもった強いリーダーシップで活動することができます。そして、期待して送り出してくれている周囲に感謝し、その期待に応えるべく、 40 歳までの限りある時間を有意義に使い、JCという団体で与えられたチャンスを活かして失敗を恐れずメンバーだからこそかける汗と恥をしっかりかいて共に進んでいきましょう。

活気あふれる人財の増強
 
2014 年度、 2015 年度に 20 名の仲間が順番に卒業していきます。その後にいったい何名の志を同じくする者が在籍しているのでしょうか。会員数の減少は組織としてのパワーの低下、事業の縮小を余儀なくされます。会員拡大は正に正念場であり、放って置く事は出来ません。
  そこで本年は、例年とは手法を変え全会員が参加し、LOM全体を引き込んだ会員拡大のやり方で行います。また、今迄のリストやメンバーのネットワークを活かして人財の情報を共有しながら、この難局を乗り切る大きな一歩目にしていきましょう。そして、新入会員の研修は、とにかく委員会・例会に積極的に参加してもらいましょう。まだ見ぬ未来のリーダーと出会える事に期待し、鯖江青年会議所の更なる魅力の向上に繋がるものだという目的意識を持ち、活気あふれる人財の増強に取り組んでいきましょう。

地域経済を牽引する人財の育成
 
2012 年末に発足した第二次安倍内閣において提示された 3 本の矢からなる「アベノミクス」が現在進行中です。最近の大手主要企業のアンケート結果からは、「景気は緩やかに回復している」が大半を占めています。しかしながら、我々地方の中小企業は、まだまだそのような実感をしている人は少ないと思います。経済の活性化には、経済を草の根で支える中小企業の発展が欠かせません。これからの企業活動の中でますます重要になるのは、個性や戦略性、変化に対応する柔軟な対応力であり、小回りのきく中小企業にこそ今の時代成長のチャンスがあると考えます。企業は、地域に対しては雇用の機会を提供するとともに、努力の結果得られた利益を税金として収め、市民生活に安定をもたらしています。したがって、企業活動を正常に行い、利益を生み出すことは、社会への大きな貢献になっているのです。
  私達は JAYCEE である以前に、一人の青年経済人でもあります。同じ志を持つ一人の社会人として最低限のマナーを守り、経営というものを真剣に考え、その活性化を通して地域経済発展に貢献していくのも、 JAYCEE としての大きな役目だと考えます。

明るく道徳心あふれる人財の育成
 
情報技術の革新的な進歩は、子ども達の知力の大きな武器になっています。また世界から見て、日本の子ども達は大変恵まれています。その中で、夢や希望を持ち、力強く競争社会を生き抜こうと日々頑張っています。子ども達が活き活きとして輝いている姿は明るい豊かな社会を予感させます。それとは裏腹に、一部では常識では理解しがたいような事が相次いで起こっている事も現実問題です。その要因に道徳心や規範意識の欠如が挙げられます。この様な背景を踏まえ、日本人の誇れる道徳心を大人も含めて見直し、改めて大切にするべきだと考えます。難しい事ではありません。相手の立場になって考え、困っている人に手を差し伸べること、進んでゴミを拾うこと、決められた事を守ることなど、普段の生活に自然とある様なことです。“人として当たり前のことを当たり前に行う”簡単な様で実際はなかなか難しいことですが、我々メンバーが率先し会社や家庭で、JC活動において、子どもや地域の人々の模範となる様に日々共に精進していきましょう。

全ての人財での地域創造
 
現在抱えている地域の考えなければいけない事は様々あり、どれもこれも早急に対処していくべきものばかりです。今を担う一人の青年として、放っておける事ではありません。一遍には出来ませんが、何がベストな形なのか、まちの現状を把握し、その上で何が必要なのかを探求する姿勢が大事だと思います。活発に意見し合い、互いに理解し、今より住み良いまちになるための足掛りをつくります。 JAYCEE も一人の市民として、誇りを持ち率先して行動していきましょう。
  そして、今年で 7 回目の開催となります「さばえ秋HANABI」は、とても素晴らしい事業であり、市民の意識変革にもなっています。しかし近年は、事業が大きいだけにそれに関わる委員長を始め、スタッフの責任が大きくなってきています。この現状を打破するべく、今回の花火は今一度、メンバーの想いを共有し、心温まる想いを込めたメッセージ花火を行ない、今後により良く引き継げるかを検討します。また、メンバーが一丸となって取り組むことでメンバー同志の友情も生まれ、より楽しく事業を行なえると思います。

結びに
 
昨年のスローガンは「発信」でした。活気溢れる次代への熱き想いを引き継ぎ、今年度は新たに発進します。我々は、「修練・奉仕・友情」の三信条のもと活動しています。明るい豊かな社会を願う私達が、まずは笑顔でその活動に取り組み、人間としての魅力を高めていこうではありませんか。そして、まずは自ら楽しみながらやりましょう。自分が楽しくなければそこからは何ら発展的思考や輝きある行動力は生まれません。また、青年会議所は自分が成長するためにいろいろなチャンスや試練を与えてくれます。そしてそれを受け入れるも断るもその人次第です。何でも逃げたら当然人生に於いて何も得られません。それから薄れかけている義理人情― 義理は良くしてもらった事に対して応える事、人情は何もしてもらっていなくても相手の立場に立って考える心だと思いますが、それらも大切にしていかなければなりません。

 最後になりますが、生まれ育ったこの素晴らしいまちに、そして出会ったすべての人に感謝し、少しでも恩返しが出来るよう鉄の結束で一歩ずつ発進して参ります。


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  公益社団法人 鯖江青年会議所
   第52代理事長  清水道浩

今月の予定・来月の予定

9月15日

9月度例会

(さばえ秋HANABI)

9月18日

理事会

10月9日〜12日

全国大会 松山大会

10月16日

理事会

10月23日

10月度例会

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